観光地のゴミのポイ捨てから考える。日本がきれいな理由

ライフスタイル

こんにちは、Masakoです。

今朝のニュースで話題になっていた、中国の大型連休「国慶節」。そもそも国慶節というのは、1949年10月1日に中華人民共和国が建国されたのを記念して制定された、祝日のひとつ。通常は10月1日から7日までの7日間がお休みになり、春節と並ぶ中国の大型連休。ちなみに、私が外資系企業で働いていた時、チームの拠点がシンガポールにあったのですが、中華圏であるシンガポールは春節(旧正月)でお休みを取るんです。旧正月のご挨拶が「Happy Luna New Year」ということを知り、なんか可愛い響きだなと思ったのを思い出しました。

(参照:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%AD%E8%8F%AF%E4%BA%BA%E6%B0%91%E5%85%B1%E5%92%8C%E5%9B%BD%E5%9B%BD%E6%85%B6%E7%AF%80

話がちょっとそれました~。大型連休を利用して、日本に旅行に来ている中国人の方がたくさんいらっしゃるそうで。日本の観光業やサービス業にとっては、格好のビジネスチャンス。そんな中、ニュースでは観光客のマナーの悪さが取り上げられていました。

スポンサーリンク

外国人観光客によるゴミのポイ捨て問題

その1つが、ゴミ問題。食べ歩きをした外国人観光客が、その食べ物のゴミを路上にポイ捨て。渋谷では、路上飲酒した人たちが、空き缶を放置していくのが問題になってますね。10月1日から条例が改正されて、18時から翌朝5時までの路上飲酒が通年で禁止になりました。でもさ、罰則はないんだって。それって禁止する意味あるの?って思っちゃった。

(参照:https://www.yomiuri.co.jp/national/20241001-OYT1T50126/

今朝のニュースでは、外国人観光客に人気のスポットである鎌倉が取り上げられていたけど、鎌倉では食べ歩きが推奨されていないんだって。でね、ちょっと調べてみました。

本市では、公共の場所におけるマナーの向上による良好な環境の保全及び快適な生活環境を保持することを目的として、基本理念等必要な事項を定める「鎌倉市公共の場所におけるマナーの向上に関する条例」を制定しています。(平成31年3月25日公布・4月1日施行)

本条例は、マナーの向上による良好な環境の保全及び向上を目的としており、誰もが「住んでよかった、訪れてよかった」と思える成熟した観光都市の実現を目指すものです。

歩きながら食べることを含む一部の行為やスポーツを禁止、規制するものではなく、迷惑行為を規定し、鎌倉が、誰もが気持ち良く過ごすことができる場所であるために、マナーを呼びかけることで意識啓発を図ることとしています。

鎌倉市公共の場所におけるマナーの向上に関する条例について
鎌倉市の公共の場所におけるマナーの向上に関する条例

「禁止、規制するものではない」けど、推奨していないの?いまいち意味が分からない。それにさ、テレビ番組でよく鎌倉の町歩きをやってるけど。食べ歩き用の食べ物ばっかり紹介されてるじゃん。売るのはいいけど、食べちゃダメってこと?正直、何がしたいのか疑問だらけになってしまいました。

シンガポールのゴミのポイ捨て事情

これで思い出したけど、シンガポールってゴミのポイ捨てにすごい厳しいんですよ。ポイ捨てすると罰金が科されるんだけど、初回は2000シンガポールドル、2回目は4000シンガポールドル、3回目以降は1万シンガポールドル。それぞれ日本円にすると、約22万円、約45万円、約113万円になります(2024年10月3日時点)。

(参照:http://www.anzen.mofa.go.jp/m/mbconsideration_005.html

シンガポールに出張した時、もちろんこの情報は事前に知っていましたが。確かに、ゴミが全く落ちてなくて。そりゃあ、ポイ捨てしただけで100万も罰金支払わなきゃいけないんじゃ、普通なら捨てないよね。でも、私にはなんとなく街のきれいさが人工的な感じがしたんです。作られた美観ていうのか。おそらく、罰金を科さなきゃポイ捨てするんだろうね。

それでね、日本ってよく街中がきれいって言われるじゃないですか。どうしてきれいなのか考えたことありますか。

日本の街中がきれいな理由

日本人はゴミを捨てないからだと思う?

コロナ前、日課で早朝にウォーキングしてたの。するとね、たくさん見かけるんです。ご自宅前や歩道をお掃除されている方を。自分の家の前だけでなく、通りをずっとほうき掛けする学研の先生。歩道の木から落ちる大量の葉を、来る日も来る日も掃いて捨てるご高齢のご夫婦。こういう方たちがいるから、街の中がきれいなんだ。生まれて初めて実感しました。

私って、生まれてこの方マンション暮らし。家の周りのお掃除って管理人の方がやってくださるんですよ。だから、家の前を掃除するっていう感覚がなかったんです。でも、清潔な街が保たれているのは、誰かがやってくれているから。しかも、仕事とかじゃなく自発的になさっているんです。

その当時、心を落ち着けるために写経にチャレンジしてたのね。机に向かってやってみたり、バルコニーでやってみたり。しばらくやってたんだけど、ある日気づいたんです。真の禅の姿って、座ってお経を書き写すことよりも、毎日のように歩道を埋め尽くす落ち葉を掃き続けることにあるんだって。

来る日来る日も、同じことをひたむきに行う。なかなか難しいことだけれども、人間って習慣化するまでに3ヶ月掛かるらしいのね。だから3ヶ月続けられれば、もう体にしみついて自然にできるようになる。私は、家の掃除を毎朝することに決めて、早朝に出社しなければいけなかった日と足を痛めて歩けなかった数日を除いて、1日もサボったことはありません。

日本人だってしているゴミのポイ捨て

話をゴミのポイ捨てに戻すけど、日本人がゴミを捨てないわけじゃないんだよね。

だって、ご夫婦がお掃除をされているのと反対側の通りは、けっこうゴミが落ちてるの。おそらく、そっち側の通りにはこまめにお掃除する方がいないんでしょう。それとかさ、中央分離帯があるような大きな道路を走ってると、中央分離帯にペットボトルとか空き缶のゴミがすごい落ちてるんだよね。掃除できない場所だから。

だから何が言いたいのかっていうとね。マナーを守ってゴミのポイ捨てをしないことはすごく大切。だからって、誰もがそれを守ってるわけじゃなくて、捨てちゃう人もいるんだよ。でも、誰かがポイ捨てしたゴミを片付けてくださってる方がいるから、街の中がきれいに保たれているの。そのことにちゃんと感謝しなきゃいけないって思うんです。

それに、食べ歩きの食べ物のポイ捨てで観光地が汚れているのなら、それを売る人にも責任があるんじゃないのかしら。食べ終わったらきちんとゴミ箱に捨ててもらうこと。自分のお店の前に散乱してるゴミは掃除すること。日本ではポイ捨てに罰金を科さないのだとしたら、やっぱり、買う側だけじゃなく売る側にもモラル意識が必要だなって考えさせられました。

コメント

タイトルとURLをコピーしました