前の赤い車を追い抜かそうと
車線を変更して全力でアクセルを踏む
その車を横目に、優越感に浸りながらスピードをさらに上げる
1台、もう1台と追い越して、気持ちよく走っていたら
赤信号につかまって
イライラしながらハンドルを握っていたら
赤い車が真後ろに止まった
人生ってこんなもんだよね
スピードを上げて私を追い抜かして行った軽自動車
こんにちは、Masakoです。
今日は、父の眼科の受診のために朝早くに家を出て、車を走らせていました。抜け道から大通りに出るために、一時停止で止まって左右の確認。今日は大通りが空いていて、走って来る車が1台もいない。さっと、アクセルを踏んで本線に出たら、後ろの軽自動車がピッタリとついて来たんですよ。えっ、一時停止してないだろ。
そう思いながらその先の信号を左折したら、軽自動車も左折。で、そこが片側二車線の道路で、私は左の車線に入ったんです。しばらくしたら、また左折だから。左車線にはトラックが走っていて、その後ろについたんですけど、軽自動車は右車線に行って。私とトラックをスピードを上げて追い抜かして行きました。
でね、トラックが土を積載しているためか、かなりゆっくり走行。制限速度が50キロのところ、40キロぐらいで走ってるんですよ。だから、右車線を何台かの車が先に走って行ったの。でも、病院の予約まで時間がたっぷりあるし、私はゆっくりトラックの後ろを走ることに決めたんです。
前の私って、スピード狂ってわけじゃないんだけど。前を走る車が制限速度よりも遅いと、どうやってその車を追い抜こうかって考えちゃうタイプで。きっと、今までなら右車線に入って、トラックを追い抜かしてたと思うんです。でもね、がんばるのをやめるって決めてから、そういう車が前を走っていてもあんまり気にならなくって。だから今日も、のんびり走ればいいやって、トラックの後ろをくっついて行ってたんです。
そしたらね、T字路のところの信号で、トラックは右折の車線に変更。私はそのまま左折車線で、しかも赤信号だったから止まったんです。すると、トラックと私を追い越して行った軽自動車が前の前に止まってるじゃありませんか。あんなスピード出してたのに、こんな所にいるのかって。
全力でアクセルを踏んでも結果はあんまり変わらない
前を走る車を追い越すのって、たとえその車がゆっくりだとしても、アクセルを思いっきり踏み込まないといけないし。車線変更をしなくちゃいけないし。たくさんの労力を使いますよね。でも、労力を使ったところで、しょせん信号につかまって、追い越した車に追いつかれちゃうこともあるんです。
少しぐらい時間を短縮できるかもしれないけれど、「目的地に到着する」っていう目標においては、早く走ろうが遅く走ろうが同じ。事故を起こしてしまうかもしれないリスクを冒してまでやる必要はないし、警察にスピード違反で捕まる可能性だってあります。せっかく、車っていう便利な乗り物に乗っているんですから、“頑張って”運転する必要なんてないんじゃないかなって思うんです。それよりも、事故を起こさずに安全に走行する方が大切。
競争心が強すぎて
それで思い出したんですけど、8年ぐらい前に両親と私は今の家に引っ越して来たんです。その時、母はまだ60代半ばで足腰も元気でした。健康のために、通勤する私と駅まで歩いて、それから1時間ぐらいウォーキングをしていたそうなんです。
その駅から坂を上がったところに、中学校があるんですよ。母のウォーキングコースは、駅の横の坂を上がり中学校を通って、自宅に帰るというもの。その坂はかなり長くて、私でも歩いて15分以上かかるような道のり。でね、その当時はまだ自分の体力に自信があった母。前を歩く中学生に負けたくないっていう競争心で、子供たちを追い抜かそうと頑張っちゃったそうなんです。
でもね、寄る年波には勝てず。無理がたたって膝を悪くしちゃいました。しかも、その後マンション内の階段で転んでしまって、さらに悪化。今では、誰の目にも見て分かるぐらいに歩行に支障が出てしまい。階段の昇り降りも難儀しているし、床に直接座るのも無理。歩くのもとってもゆっくりになって、長時間の歩行も不可能になってしまいました。
歩くスピードは人それぞれ
その人にはその人にあったスピードがあるんです。自分の体に支障をきたしてまで、前の人に追いつこうとする必要なんてないんですよ。ついつい頑張って全力を出して、それで体を悪くしたんじゃ、健康もへったくれもありません。それで、水戸黄門のテーマソングの一節を思い出しました。
人生勇気が必要だ
くじけりゃ誰かが先に行く
あとから来たのに追い越され
泣くのがいやならさあ歩け「あゝ人生に涙あり/里見浩太朗・横内正」の歌詞 って「イイネ!」「人生楽ありゃ苦もあるさ 涙のあとには虹も…」勇気をもらったり、泣けたり、癒されたり…、この歌詞をチェックしてみて!人の心を打つ「言葉」がぎっしり!
でもさ、世の中には自分よりも体力がある人もいれば、足が長くて歩幅が大きい人もいるんだよ。年齢だって人それぞれだし、性別だってそう。人それぞれの事情だってあるよね。遅刻しそうで走ってる人もいるだろうし。小さい子供や高齢者と一緒だったら、早くは歩けないし。恋人との時間を楽しみながら歩いてるカップルもいる。
後から来た人に追い越されるのも、それもまた人生。人生って、思い通りに行かないことの連続なんです。だから、そのことをクヨクヨ悩んだり、悔しがったりする必要なんてない。頑張って追いつこうとしたり、追い抜かそうとしたりするのもやめよう。自分のペースでゆったりと進んだって、そのうちゴールにたどり着くから。
全力でアクセルを踏むのはもうやめようよ。
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