兄との関係に悩んでいた時に聞こえてきた心の声

Masako

もう何年も前のことになりますが、家族で中華街に行った時に兄と私で手相を見ていただきました。その時、兄の手相を見た占い師さんに、40歳を超えるのが難しいかもしれない、40歳を超えたらそれからは健康で生きられると言われました。そのことは母と私にとってはとてもショッキングな出来事として頭に鮮明に残っていたんですけど、離婚前の兄は心身ともに決して健康とは言えない状態でした。早朝から深夜に及ぶ長時間労働と、度重なる休日出勤。それなのに、家の中は荒れ放題で食事もまともに用意されていなかったそうですが、そこまでひどい状況だということは母も私も知りませんでした。兄が我が家で暮らすようになり、本当に早朝から深夜まで休む間もなく働き続ける兄の姿に心配になった私は、ひとまず精神科を受診するように勧めました。

そして、兄はしばらく休職することになりました。私が人事を担当していた時の知識が役に立ち、傷病手当金を受給することやリワークプログラムを受講する等して心身の健康を取り戻した兄は、もうすっかり元気になって職場復帰を遂げています。

兄は子供思いの人ですので、子供たちと離れて暮らすことは今でもつらいだろうなと思います。それなのに、私はこんなに頑張ってるのに子供たちに会えず、その責任が兄にあるかのように思い込んでしまって、心の中で兄を責めてばかりいました。でもね、「もし、あの時離婚していなければ、お兄ちゃんはこの世にいなかったかもしれないよ」という私の心の声。この一声で兄に対する考え方が一変しました。こんなストレスフルな状態でも、毎日誠実に仕事をしている兄は本当に偉いなと思うし、兄のおおらかな性格のおかげで、口やかましい私相手でもうまく行ってるんだなって。

今回のことで、いつでも人間関係を変えることはできるのだと実感しました。でもね、相手を変えることはできません。あくまで自分の物の捉え方を変えなければいけません。どうして自分ばかりが努力しなくちゃいけないのと思うかもしれないけど、自分の考え方を変えると、自然と相手の態度も変わって来ることもあるんですよ。私は兄との関係を改善した今のほうが幸せだと胸を張って言えます。

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