
今回は私が担当します。
私は子供の頃から編み物をやっていまして、編み物歴はかれこれ30年以上。途中でやっていない期間もあるので丸々30年というわけではありませんが、雀百まで踊り忘れずとは言ったもので、数年のブランクがあっても編み方を忘れることはありません。ここのところ、編み物が流行っているというニュースやネットの記事をよく目にします。編み物と言うと、私が子供の頃はおばさんやおばあちゃんの趣味だったので、編み物が得意と言うと物珍しい目で見られたこともありましたが、若い世代の方たちが素敵な作品を作って、SNSに投稿されているのを見るとうれしくなります。
私が最初に編み物をしたのは、私の母がきっかけでした。兄と私の幼稚園に通っていた頃、母は今で言うママ友を相手に編み物サークルのような集まりをしていたのですが、子供の頃の私はそこに混ざって大人の話を聞くのが好きだったんですよね。大人たちがいろいろな作品を仕上げていくのを目にして、私もぬいぐるみのクマちゃんにセーターを編んであげたいと思ったのが、私の編み物人生の始まりでした。ぬいぐるみじゃもったないから人間のものを編んでみたらどうかと言われ、何着か編んでいくうちに周りの人から編んでほしいと言われるようになり、両親や親戚、知り合いの方にセーターやカーディガン等をプレゼントして喜んでいただくのがうれしくて夢中で編んでいた時期がありました。
何年か前にはハンドメイドのイベントに出店したこともあり、閉店間際でいらした素敵な奥さまが3着も購入してくださったのですが、まるでその方のためにオーダーメイドで作ったのかと思うぐらいに似合ってらして、自分が作ったものを販売するという喜びを経験することができました。ところが、その後しばらく編み物熱が下がっていたんです。というのも、手編みのニットって本当に丈夫で物持ちがいいので、それこそ40年ぐらい前に編んだべストがいまだに着られるぐらい。なので、我が家のニットはつねに飽和状態なのです。
こちらの2着は母が40年ほど前に父のために編んだものですが、とても着やすく温かいので、今は私が愛用しています。
こちらは私が10年ほど前に当時好きだった人にバレンタインのプレゼントとして編んだのですが、渡す前にその人との関係がダメになったので父にあげました。父はその当時は他の男に編んだものは物いらないと言っていましたが、今でも着てくれています。
でも、編み物を話を聞くと編みたくなっちゃって。ということで、母に夏用のベストを編むことにしました。普段は棒針で編むことが多いのですが、夏ですので軽く着られるようにかぎ針編みにチャレンジ。
今の時点ではまだこれだけしかできていませんが、実は柄を間違えて編み直したり、ある程度進んだところでこのままでは糸の数が足りないことに気づき、かぎ針の号数を変えて編み直したりと、なかなか思うように進みません。時間を見つけながら気長に編み続けたいと思っています。
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